イサク一家の不完全さと罪【感想・備忘録】創世記(40)—族長の祝福—

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 今回のメッセージはここで聞けます(2009年4月13日)→

©️ハーベスト・タイム・ミニストリーズ
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ここまでの文脈

 前回は、イサクの生涯を取り上げた。今回はイサク一家の様子を取り上げ、解説する。イサク、リベカ、ヤコブエサウはそれぞれに罪を犯すが、それでも神の計画は進んでいく。

今回の聖書箇所を要約すると

  • エサウに祝福を与えようとするイサクを、ヤコブは欺いて自分を祝福させる。
  • ヤコブの罪は、長子の権利を奪ったことではなく、父・イサクを欺いたこと。
  • エサウヤコブに欺かれたと嘆くが、長子の権利はすでにヤコブエサウから買い取っていたので、長子の権利について欺きはない。

感想・備忘録

 イサク一家がかなりの機能不全家庭だったんだなと感じた。父・イサクはエサウを偏愛し、母・リベカはヤコブを偏愛していた。リベカは父・イサクを騙すようにヤコブを仕向け、エサウヤコブに恨みと殺意を抱く。イサクはイサクで、アブラハム契約を継承するのはヤコブであるとリベカが神から言葉を聞いていることを知っていたのに、自身の偏愛するエサウに祝福を与えようとした。夫婦関係、親子関係、兄弟関係、一体どんな感じの家族だったのだろうか。

 神はアブラハムを選んで契約を結び、神の計画を実行するが、その選ばれた人間のなんと頼りないことか。様々な失敗はイサク家族だけではなく、アブラハムの代でも起きていた。アブラハムは飢饉になって、約束の地から出て、エジプトまで下ってしまったし、サラは子どもが与えられないことに焦って、奴隷のハガルにアブラハムの子を産ませてしまった。どちらの失敗も神の介入をもう少し待つべきだったのだ。

 

 イサクは本来イサクに与えるべき祝福をエサウに与えようとした。リベカはヤコブを使ってイサクを欺こうとした。そして、家族を分裂させてしまった。ヤコブは何度も嘘を付いてイサクを欺いた。エサウはすでに長子の権利をヤコブに豆の煮物と引き換えに売っていしまっているのに、父からの祝福を求めた。エサウは霊的な祝福には興味がなかったが、物質的経済的祝福にのみ興味があったのだ。

 このような不完全は家族であっても、このイサク家族を通じて神はご自身の計画を進めていかれた。神に選ばれた人を聖人君主としてではなく、ありのままの不完全なまま描いているのはある意味自分自身のことを考えると励まされる。このように欠点の多い人間を用いて神は計画を成就されるからだ。