【感想】創世記(4)—第4日目〜第6日目—

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 今回のメッセージはここで聞けます(2008年6月30日)→

©️ハーベスト・タイム・ミニストリーズ
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 今回は創世記1:14~1:31までです。

ここまでの文脈

 創世記1:2で、地球はヘブライ語で「トーフー・ワ・ボーフー」の状態になった。「トーフー」はカオス、「ボーフー」は「虚しい状態」を意味する。

 神による創造の6日間の内、第1日目から第3日目の業で「トーフー」の状態が修復され、第4日目から第6日目の業で「ボーフー」の状態が修復される。

今回のメッセージを要約すると

  • 第4日目から第6日目は、第1日目から第3日目にそれぞれ対応しており、太陽、月、星々、動物、人間が作られる。
  • 神と人間とがエデン契約を結ぶ。
  • この時点では、全て良いものしかない。また、人間の価値の源泉は「神のかたち」に似せて作られたことにある。

感想・気づき

 第4日目から第6日目までに作られたものが、それぞれ第1日目から第3日目に作られたものに対応しているというのは、非常に美しい文章構成だと思った。

 第1日目に「光」が作られて、第3日目は光る物、すなわち、「太陽」、「月」、「星々」が作られた。第2日目に、「大空」が作られ、「海」が区別された。それに対応して、第4日目では、大空と海とに、「鳥」と「海にすむ生き物」とが作られた。そして、第3日目に「地」が作られたので、第6日目にそこに住む動物や人間が作られた。これで、虚しい状態であった「ボーフー」が修復された。

 

 創世記1:2で「海の巨獣」が作られるが、これはバビロニア神話に出てくる創造神話を否定するためだと解説されていた。その神話では、神々と海の巨獣とが戦った結果として天地ができたとされる。これによって、バビロニア神話に限らず、善悪二元論的な宗教を全て否定することになるのだろう。第一原因でないのであれば、「神」ではないのは当然だと思う。その意味では、「神々」なんていうものは論外だ。

 

 この時点で創造されているものは、全て良いものだった。「神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常に良かった。(創世記1:31)」と記されているからだ。ここに、アダムの堕落によって「罪」が世界に入り込み、「良くないもの」が存在するようになった。だから、「罪」以外のものは全て良いものなのだ。これは大きな気づきを与えてくれたように思う。

 さらに、人間には「良いもの」と「罪」を区別する能力が備わっているという。しかし、人間はアダムから受け継いだ「原罪」のため、本来の「神の似姿」が損なわれている。だから、聖書を学び、より積極的に何が「罪」でなにがそうではないのかを意識する必要がある。この作業を通じて、「私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて・・・主と同じ形に変えられて行(Ⅱコリンと3:18)」くのだろう。