【感想】創世記(3)—第1日目〜第3日目—

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 今回のメッセージはここで聞けます(2008年6月23日)→

©️ハーベスト・タイム・ミニストリーズ
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 今回は創世記1:3~1:13までです。

ここまでの文脈

 神の天地創造(創世記1:1)の後、サタンが堕落し、被造世界に裁きが下った。創世記1:2では、その裁かれた状態の被造世界が描写され、最後に、神の霊による再生の兆しが描かれている。

 創世記1:3以降は、創造の6日間が記されているが、厳密に言うと、これは修復・再生の6日間である。2節で、裁かれた状態をヘブライ語では「トーフー・ワ・ボーフー」と表現されているが、「トーフー」が「カオス」を、「ボーフー」が「虚しい状態」を意味する。第1日目から第3日目に「トーフー」を修復し、第4日目から第6日目に「ボーフー」を修復する。

今回のメッセージを要約すると

  • 第1日目に、神は光を作り、昼と夜とを名付けた。この光は太陽光ではなく、神の栄光の現れである「シャカイナグローリー」のこと。
  • 第2日目に、神は大空を作り、その上と下とに水を分けた。下の水は海、上の水は濃いガス状の水蒸気で、ノアの洪水の際に地に降り注いだ。
  • 第3日目に、神は「天の下の水」を一所にあつめ、陸地をつくり、そこに植物を生じさせた。

感想・気づき

 第1日目の光の創造が、黙示録22:5につながっているのが、前回の「海」の解説と同じく、衝撃的だった。

 創世記1:2で地球を覆っていた「闇」はカオスを表す言葉で、裁き、滅び、絶望、死、サタンと関連する言葉です。そこに神の栄光が輝いた。太陽が作られるのは創造の第4日目なので、この光は太陽光ではなく、神の栄光の現れであるシャカイナグローリーのことだ。これが聖書の始まりである。

 そして、新天新地においては、「もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、彼らにはともしびの光も太陽の光もいらな(黙示録22:5)」くなる。つまり、「もはや海もなく(黙示録21:1)」、また「もはや夜がない」ので、創造の第1日目よりもさらに良い状態になり、サタンの堕落によって呪われた世界が完全に回復する。創世記の冒頭で呪われてしまった世界が、黙示録の最後に至り、神が初め天地を創造された状態に戻るということだ。

 

 2日目に分けられた「大空の上にある水」が、ノアの大洪水の際に雨となって降り注ぐという解説も目からウロコだった。確かに、「巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた(創世記7:10)」、また、「大いなる水の源と天の水門が閉ざされ、天からの大雨が、とどめられた(創世記8:2)」と書いてある。このように解釈すると、非常にすっきりと筋が通るように思う。

 

 今回学んだのは、創造の第1日目から第3日目は、「トーフー」カオスからの神の業による修復であるが、原初の地球のイメージが非常に映像的にはっきりと理解できた。そして、創世記の冒頭が黙示録に直接つながっているというのは、やはり驚きだ。